キレる私をやめるヒント・5
キレる人がお腹の中にため込んでしまった怒りは、子どもの頃の親や身近な大人に対するものが多いのですが、どうしてため込んでしまったのでしょう。なぜかというと、小さな子どもは親に対して怒りをぶつけにくいからです。親が正当に叱っていると思っているときに子どもがそれに対して腹を立てたら、親は「自分が悪いのに、親に対して起こるなんて悪い子だ!」と、重ねて叱るでしょう。親や大人が八つ当たりで子どもを怒っているとしたら、既に感情的になっているのですから、子どもの怒りをもっと大きな怒りではね返すでしょう。子どもから見たら、大人は大きな存在です。身体も大きいし、力も強い。子どもには歯が立ちません。だから、怒りを出し切れずにお腹の中にためてしまうことが多くなります。しかも、親から嫌われたら、自分の居場所がなくなってしまう。子どもにとって、居場所がなくなるというのは生きていくことを否定されるのと同じくらい怖いこと…。だから、子どもは自分を守るために親に怒りをぶつるのを躊躇するのです。そうしてため込んでしまった怒りが、大人になってもお腹の中で疼くのですから、キレない私になるためには、たまっている怒りを体の外に排出することが必要ということになります。
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