引きこもり

心の痛む事件が続いています。
登戸のカリタス小学校の事件、元農林省事務次官の事件があってから、中高年の引きこもり問題がニュースを賑わせています。40〜64歳の引きこもりが推計61万人いるという内閣府の発表、若い層も入れたらおびただしい人数が引きこもっている日本の社会…とても病んでいると感じます。
引きこもりという現象は、ゲシュタルト的に言えば接触境界の病理ということになるでしょう。健全な人間関係のあり方をきちんと教育しない社会環境が、こういう事件を生んでいるような気がします。

もうずいぶん昔になりますが、引きこもりやDVの子を持つ親の会に毎月伺っていたことがあります。そこで聞こえていたのは、(これが全てではありませんが)うちの子には反抗期が無かったという声、そして20歳過ぎてからDVの時期があり、その後、引きこもったという声でした。
引きこもっている本人たちも、親たちも、両方がとてもつらいと思います。引きこもっている人たちだって、心に硬い殻を鎧のようにまとって外界との接触を遮断している状態が健全でないことは、頭では重々わかっている。だけど心は他者との接触を頑なに拒む。外との接触で傷つくことへの不安、でもこのままではダメになってしまうという焦り、ずっと引きこもっている自分が今さら社会に出ても自分には何もできない無力感、見捨てられ居場所を失う恐怖…そういう想いが、四六時中、本人の心の中に渦巻いてるのでしょう。
親も焦っています。8050問題と名付けられたように、親が80歳、子どもが50歳。このままでは共倒れになってしまう…

他者との関係の持ち方を訓練する機会や、接触境界を健全に保つ智恵を育まない日本社会、危機感を覚えます。社会の最小単位であるカップルが、愛情のある人間関係を子どもたちにモデリングできる環境づくりが必要だと思います。

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